出張マジックの様子

イタリアンレストラン
エノテカ・フィオリーレ

私が所属するマジックサークル「マジックスウィッチ」の代表であるにゃふーさんが出張マジックの依頼を受けてきた。 場所は京成八千代台駅前にあるイタリアンレストラン エノテカ・フィオリーレ。出演者募集の声にいち早く反応したことは言うまでもない。本当は土日両方出演したかったが、日曜日はもう一つの私の趣味の会があるので、土曜日だけの出演希望が叶った。

当初1ステージ40分の枠があったそうだが、さすがにステージで40分はきつい。15分がやっとと言ったところ。幸い複数のマジシャンが参加希望をしていくれていたので、一人持ち時間15分で演目を練ることとなる。

テーブルマジックのレパートリーは結構あるが、サロン、ステージマジックとなると、ググっと持ちネタは少なくなるのが一般的なアマチュアマジシャンであろう。同じ日にネタがダブってはいけないので、メールや掲示板でのやり取りが続くが、そんなに被ることは無かったようだ。

出演1週間前に秋葉原のカラオケボックスで出演者全員が集まってリハーサル。やや狭い部屋に8名がひしめき合い、オリーブの首飾りをBGMに各人が演技を披露し、ストップウォッチで演技時間を計測。爆笑に継ぐ爆笑で腹がねじれそうであったが、15分と言う時間はあまりにも長い。結構演じていたなぁと思っても10分ぐらいしか経過していなかったりで、結局各人、ネタを追加することになる。

10月28日(土)いよいよ本番である。場所は京成の八千代台駅なので家からは電車で15分ほどだ。6時集合のところ5時半には到着。店に案内されて控え室に。。。ってここは本来控え室ではなく、お客様用の個室である。ゆったりとしたソファーに真中にテーブル。思わずトランプを広げたくなる感じだ。天井がやや低くく、背の高い人たちは何度も頭をぶつけていたが、背の低い私はパッシングスルー!

ソファーにつくろぎ一服したのち演技の場所を確認。聞いていた話よりは広くなく、お客様との距離感は問題ない。今回のお仕事を紹介していただいたピアノの先生ともご挨拶。ピアノの生演奏付きでマジックができるというなんとも贅沢な企画でもある。しかもピアノの曲はマジックの演技にあわせてくれると言うから驚きだ。猫踏んじゃったも満足に弾けない人間にとってはそっちのほうこそマジックである。

店のマスターや従業員さん達とも挨拶を交わしていると本日のマジシャンが続々登場。控え室で着替えたり、ネタの確認、最後の練習など、各人自分の世界に入っている。マジシャンの控え室と言うのはなんとも面白いものだとこのとき思った。「あ!アレが無い!」とか「書き直しだ!」とか、結構危機感を感じるセリフが飛び交う。あちこちでチャリンチャリンとコインやリングの音が響き、火を灯す練習をしたり、トランプの枚数を確認したり、余念が無い。
また余った時間でマジシャンがマジシャンにマジックを演じているのも面白い。そして見せられているマジシャンが「えー!」とか素で驚いているからまた笑える

私はトップバッターなので責任重大だ。6時半を回った頃になるとお客さんが続々入店してくる。なんか緊張感がピークに達する。自分の心臓の鼓動がうるさいぐらいだ。そして7時! いよいよ開演!マジックショーの始まりだ。ピアノの音楽に合わせて(正確に言うとピアノがマジックの雰囲気に合わせている)私のマジックがスタート。トーチに火を灯し、それが一瞬でバラに変化。胸に付けているバラがハンカチに変化。もう1枚ハンカチが出現し、結び目の瞬間移動! とここまでがピアノ演技。

続いては自分にとってはお得意のトークを交えたマジック。まずはサムカフ、親指専用の手錠です。これをお客さんにはめてもらい取れないことを確認。マジシャンの親指にきつくはめてもらいハンカチで隠した瞬間手錠を外すというもの。よくふじいあきらさんが演じていたものだが、最後に1つオチをいれて爆笑!
次はロープマジック。真中を切っても復活、1本のロープが輪になったり復活したりと言うもの。結構受けている。いやこれ自分でやってても不思議である。

最後のトリはハンカチにサインを書いてもらい、それをフラッシュペーパーで消失させてからフランスパンの中から出てくるというもの。 やはりこれがい一番インパクトがあるようでたくさんの拍手を頂き閉幕。

演じた時間は21分。おおお! やはりリハーサルと違って本番は乗ってしまうので時間がかかる。しかしお客様も協力的で非常に楽しい時間でした。
私のあとは別のマジシャンが登場。紅白のロープやシルクを使ったマジックで観客を魅了してました。

自分の出番が終われば、もう極楽気分。控え室で着替えながら、後半に出演するマジシャンにちょっかい出したりして余裕の構え。自分の演技を振り返るが、ネタ的には全て他の営業でやりなれているものばかりだったが、お客様がお食事中であったりするので注目を集めるのに苦労した感じだ。演じている場所は普通のレストランなので、多少のやりにくさはあった。

そして9時からの第2部も2名のマジシャンによって華麗で爆笑の連続のショー。人の演技の見物というのがいかに楽なのか実感。タネは判っているものの、やはり人の演技を見ることは勉強になるものである。

全ての演技の終了後は例の控え室にて美味しいイタリアンのお食事だ。まいうーな料理に舌鼓。ここでお酒も一杯と行きたいところだが、今夜は自粛。

複数のマジシャンが出演すると言う初めての経験であったが、いろんな面で非常に勉強になった。とくにサロン系のレパートリーをもっと増やさなければと思った次第である。

上の写真はショーで使用したハンカチ(日付は間違ってましたね。10/28です)。クリップボードにサインしてもらうが、ボードに映ってしまうので厚紙をあてがった。こうするとサインしたハンカチと全く同じサインが厚紙に映るので、最後の検めでより説得力がでるのだ。

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