男の道楽シリーズ
麻雀
麻雀との出会いは高校1年生のときだ。父親から教わったというのは意外とレアなケースのようだ。不良仲間に誘われて覚えるよりも
健全に麻雀を仕込もうとした優しき親心だと後から聞いた。近所の同級生2名と親父と私の4人で、健全教育麻雀が始まったのだ。
ルールは決して易しくは無いが、奥が深いゲームだというのが第一印象であった。基本を習得し、次第に親父抜きで高校の仲間と卓を囲む機会が増えていき、腕を上げた。 社会人になっても同僚や先輩達と卓を囲む機会も多く、徹夜でやる事もしばしばであった。将棋や囲碁とちがい、実力+運で勝負できるところが麻雀の魅力の一つであろう。将棋は初心者は有段者には絶対に勝てないが、麻雀はそうとはいえない。運があれば、ろくに役も知らない初心者がいきなり役満を上がることは可能である。 「麻雀は不良ややくざの賭博」という社会一般のイメージがある。しかしこれほどコミュニケーションに有効なゲームは無いであろう。 将棋や囲碁は2人でしか出来ない。トランプはすぐ飽きる。しかし麻雀はどういうわけか飽きない。それには理由があるのだ。ポンジャンや人生ゲームを徹夜でやる人は居ないであろう。しかし麻雀は夜を徹してでもやりたくなる不思議な魅力があるのだ。ただ3枚づつ揃えるだけの単純なゲームではない。中国人の知恵、欧米人による改良、さらに日本人によって改良された素晴らしい麻雀の不思議な世界を味わっていただきたい。
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