気まぐれ日記

マジックスウィッチ初参加
2006年8月20日(日)

蒸し暑い中、第2期・第2回マジックスウィッチにはじめて参加することにした。東京都内でこんなアクティブな愛好会があったなんて全然知らなかった。過去の会合のレポートを見る限り、非常に充実しているようなので、これは「行くしかない」ということで迷う余地はなかった。

せっかちな性格ゆえ、12時3分に会館に到着。自動ドアが開かない。あれ? やっていないのか? 会館に直接電話すると担当の人が出てきた。まだ早いので入室できないと言う。「早く入室する場合は追加料金を頂くことになります」などとお役所みたいな説明を受けてしまった。おおお、そんな話は聞いてないぞ。ということでマックで時間つぶし。12時半過ぎたあたりに会館に行ってみると、開いていた。そして会場内に入ると早速ワイパーみつはしさんの「ぼったぐりチョップ」が開店していた。まず目に飛び込んできたのはキャラバンのデック。トランプ類税の印紙で封印してある。今の若い人は知らないと思うが、消費税が導入される前には個別の消費税が物品ごとに設定されており、トランプにも税金がかかっていた時代がある。
またキャラバンというのが泣ける。30年以上前の話になるが、当時はマジックショップでお勧めのカードとしてこのキャラバンが売られていたのである。

他にもワイパー氏によるオリジナルな商品やレアモノなどのオンパレード。説明/実演も面白く、見入ってしまった。そして気が付くと4点も購入してしまった。通販と違って実演を見て納得のうえで購入できるし、なんと言っても格安と言うのが魅力的だ。

そうこうしているうちに前嶋氏の司会でスタート。私は初参加ということもあり「つけとどけ」をたくさん持参した。酒のつまみ系のスナック類とアンパンなどで金額にすればたいしたことはないが、終了後には全て完食されていたのには何か嬉しかった。 つけとどけ紹介終了後はディーラーショーの始まりだ。ここはフリーマーケット(楽市楽座)に出店している方が、自分の店の商品を実演して商品紹介などが行われるものだ。ワイパーさんのパワフルでバイタリティあふれる演技には思わず爆笑してしまった。

続いて宿題コーナー。こりん氏のワンコインルーティン。コインで止血したり見えなくなったり、透明になったりと地味のように見えて爆笑連続の演技。にゃふー氏のカクテルロープは音楽に合わせての演技。4本のカラフルなロープを使っての演技はクロースアップマジックとは違った新鮮なものであった。

続いてチャレンジコーナーだ。今回のテーマはアンビシャスカード。ジャンボカードを使ったルーテンや4枚でやったり、普段見たことのないアンビシャス満載であった。
私も初参加ながら一丁演じてみようと思い、3種ほどのアンビシャスを演じた。一つは2枚選んで裏返ったり箱の下に移動したりする小川心平氏のルーティン、トミーワンダー氏のフェイスアップアンビシャス、そしてパームを使った簡単アンビシャスなど、会場の皆様の暖かい雰囲気に包まれて驚きと歓声の中で無事に演じることができた。
次回のお題はスポンジボール。スポンジボールは私も営業では必ずやっているものなので、次回もチャレンジしてみたいと思う。

休憩を挟んで、次はレクチャーコーナー。通常レクチャーに参加すると必死にメモをしている姿を見るが、今回の先生方は事前に立派なレクチャーノートやグッズが用意されており、メモの必要はなく、解説に集中することができる。そして解説されたマジックはどれも実践的であり、すぐにでもできるマジックであり、これを無料でいただけるなんて、嬉限りだ。楽市楽座で販売すれば飛ぶように売れるようなレベルである。これだけでも会費分だけの価値はあると思うが、ここ等当たりがこの会の一つの魅力なのかもしれない。

そしていよいよメインイベントであろう「披露しちゃおう会」このコーナーは自慢の腕を発表するコーナー。私も1つネタを用意しておいたので、2番手に実演。内容は2人のお客様に、1人はカードの表に、もう一人はカードの裏にサインしてもらい、それぞれのサインカードが入れ替わるというマジックを披露。マニアの方々の前で演じると言うのは別の意味で非常に気を使うし緊張するものだが、これがいい経験になると思う。人前で披露することが少ないアマチュアはこの発表する機会を大いに活用するべきだと思った次第である。

他の方の演技も皆素晴らしく、アマチュアの実力を垣間見たようであった。テレビに出ている下手なマジシャンよりははるかに魅力的な方が多かった。恐るべしマジックスウィッチ!

時間はあっという間に4時半過ぎ。感想アンケートを書いて、第2回マジックスウィッチは無事終了。マジックを「見る」「買う」「演じる」「解説する」とマジックの楽しみ方を全て満喫できる大満足の4時間であった。
全体的にカードマジックが非常に多かった。カード好きにはたまらないと思うが、この辺のバランスが整うともっと凄い会になると思う。

そしていよいよ2次会。浅草の駅まで歩いて桜水産へ。参加者は何人いるのだろう? 私が見る限り1次会の参加者の90%以上の方がいる感じだ。ざっと数えても30名以上はいる。凄い! 会計は各テーブル毎というのがルールらしく、4人1テーブルなので偶然同席した4名で仲良く割り勘となる。ある意味合理的だなあと関心。「とりあえずビール」はお決まりであるが、30名全員がマジシャンなので、ビールがテーブルに運ばれる前に、既にテーブルマットが!カードが!ハーフダラーが! リングが! あちこちで演技が始まっている。異様な光景である。店員さんはある程度慣れているようで仕事をしながらもマジックを食い入るように見ている。
私のテーブルでは「技法」について熱く語り始めた。トップショットをみんなで練習したり、エルムズレイカウント、オメガカウント、トップカバーパス、クラシックパスなど各人が演じ、アドバイスしあう、そしてアッシャーツイスト、ダブルリフトなど非常に内容の濃いレクチャー大会となった。マジックがメインで飲み食いは後回しといった感じだ。

その後なぜか我々のテーブルに次々にベテランのマジシャンが登場しマジックを披露してくれる。A-GO氏、コリン氏、シュンスケ氏、ワイパーみつはし氏、BOBしおざわ氏など早々たるメンバーが入れ替わり立ち代りマジックを披露。おまけにレクチャーまでしてくれるから涙もの。4つに折った割り箸でのIQサプリ風マジック、爪楊枝芸、オリジナルな特殊カードに大爆笑、催眠術にかかった風カラーチェンジなど。ただ不思議だけじゃなく、爆笑を誘う系は本当に見ていて飽きない。私もエルムズレイカウント、オメガカウントを駆使した4枚のAを使ったマジックを皆にレクチャ−した。これはインパクトがあったようだ。みんな酔っ払っていたけど覚えていたかな?

5時半に入店し10時過ぎまで約4時間半のマジック三昧の宴会、ある意味1次会よりも凄い。1次会からあわせると実に「8時間以上」もマジックにどっぷり浸かっていた訳だ。それでも肉体は疲れているが、脳みそはいい刺激をたくさん受けたと思う。1次会の会費1.500円、2次会は3.500円。しかし得られた情報や知識はそれをはるかに上回るものであった。

次回のマジックスウィッチ
9月23日(土・祝)
午後1時から5時まで

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